地方都市のIR誘致合戦~和歌山・長崎・静岡は今~

地方都市のIR誘致合戦~和歌山・長崎・静岡は今~

再びIR候補地として浮上し始めてきた東京や、万博決定により勢いを増す大阪など、都市のIR誘致が加速する中、この年始には地方都市でもIR誘致にもさまざまな動きがみられました。

今回は、IRに関して前向きな姿勢の和歌山・長崎・静岡の三県の動きをそれぞれピックアップしてお伝えします。

大阪との相乗効果を狙う和歌山県

これまでも積極的にIR誘致活動を行ってきた和歌山県。
同じくIR誘致に積極的で有力候補ともいわれる大阪が近郊にあることで、どうしても注目を浴びにくい印象を受けることがありました。

しかし事業者は「シンガポールの例があるように、大都市圏に異なるタイプのIRが2か所存在するという状況は相乗効果を生み出す」と、和歌山のIR誘致に関しては好反応を示している様子です。
大阪と争うことになるのではと思われていた和歌山県ですが、これを受けて和歌山県の仁坂吉伸知事は、「大阪と争う必要はない」と、相乗効果に期待してIR誘致に臨む姿勢です。

ただし、関西圏に2つのIRを設置することで全国的に不公平という風に見られないかという声も依然としてあり、大阪近郊という立地による懸念を完全に払拭することは難しいとみられます。

賛成派議員多数の長崎県。IR誘致の後押しとなるか?

長崎県では佐世保市へのIR誘致に関して、県内の全地方議会(県議会・市議会・町議会)を対象に、長崎新聞社によるアンケートが行われました。
対象者は全議員435人。うち403人の回答を回収しており、回収率92.6%と非常に高い割合となりました。

1月2日に発表されたアンケート結果によると、「賛成」「どちらかと言えば賛成」が合計で55%と過半数を占め、反対派の31%を上回りました。
県議会議員や佐世保市議だけでなく、その他の市町村議員からも前向きな回答が得られており、長崎県や佐世保市を後押しする心強い結果となりました。

また、IRの集客力にも影響すると考えられている九州新幹線の長崎ルートに関しても、全線フル規格化を「推進すべき」という声が66%と過半数を占めています。

静岡県は今後IR誘致の可能性も

静岡県においては以前から熱海と日本平へのIR誘致が噂されていました。
しかし川勝平太県知事はあまり前向きではなく、IR推進法案が成立した2016年時点では「静岡にカジノは似合わない」「強いて言うなら熱海の初島」と発言しており、日本平に関しては「景観を維持するべき、明確に反対」と、はっきりと否定していました。

そんな静岡県と知事も時が経つにつれ徐々に日本平へのIR誘致にも前向きになってきており、1月4日には「IR誘致を検討すべき時期に入った」とコメントを発表しています。
中日新聞によると、静岡県は第二段でのIR開業を目指す方向で、マレーシアのGenting Groupと連携する可能性があるとのこと。
地元住民の不安の声が多いことも踏まえ、地元の要求があることを前提に誘致を検討していきたいと今後について表明しています。

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