長崎県、交通アクセスの改善に「MaaS」での効率化を検討

長崎県、交通アクセスの改善に「MaaS」での効率化を検討

北九州市のIR誘致撤退により「オール九州」が復活した長崎県。
更に北海道のIR事業撤退も重なり、海外のIR事業者からの注目も高まってきています。

そんな長崎県は、令和2年度のIR予算に1.7億円を設定すると発表。
その際、長崎県MaaS(マース)導入指南(仮称)策定の業務委託をすることも発表しました。

MaaSとは、すべての交通手段を一つのサービスとして考え、IT技術を用いて予約や決済を統一することで、便利で効率的な移動を実現するシステムの総称です。

このMaaSの導入は、今後の九州新幹線西九州ルートの開通や、IR区域認定を見据えてのことです。
IRの展開により増えると考えられる観光客の移動手段を効率化することにより、さらなる経済効果を狙う目的があります。

MaaSはどのような効果をもたらすのか

MaaSを導入すると、滑らかで効率のいい移動が実現可能とされています。
主に、以下のような大きなメリットがもたらされます。

  • 乗り換えの伴う個人の移動の効率化。
  • 交通機関の運営方法を見直すことにより、従来赤字の運営をしていた路線の公的負担を軽減。
  • ライドシェアが可能になることで、自家用車による移動が減り、温室効果ガスの排出も抑制。

また、直接IRに関係は無いものの、IRでの展開前に先駆けて長崎県の久賀島では、今年4月から1か月間、MaaSのひとつである「CREW」の実証実験を開始する予定です。
CREWとは、車を所持しているドライバーが、車を必要としている人を自身の車に乗せて移動する、ドライブマッチングサービスのことです。

久賀島は、2018年7月に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産に登録された影響で、観光地としても人気が高まっています。
しかし、もともとタクシーなどの数も少なく、公共交通機関の不足が深刻化し、問題となっていました。
そこで公共交通機関以外のアクセス手段としてこのCREWを導入することで、観光地間の移動をスムーズにすることを目的としています。

なお、実証実験後は、CREWの実験対象者の意見を参考に、本格稼働への切り替えが検討される予定です。

一方、CREWなどのMaaSを導入するためには、交通網の連携や情報のオープン化など、大掛かりな整備が必要となります。
まだまだ新しい技術であるMaaSには課題も多いですが、うまく機能すれば、観光地各所へのアクセスが向上し、さらなる経済効果が期待できます。

長崎をはじめとする地方の自治体のIR実現において課題となるアクセスの問題。
MaaSはその問題を打ち破る鍵となるのでしょうか。

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