サンシティが和歌山IRから撤退。新型コロナ感染拡大や日本での推進遅れが影響

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サンシティが和歌山IR事業からの撤退を正式発表

和歌山県IR事業者公募の提案書類審査に応募していた「サンシティグループ ホールディングス ジャパン株式会社」が、5月12日に同事業からの撤退を発表しました。
新型コロナウイルスの感染拡大による影響や日本のIR事業の遅れを考慮し撤退を正式決定したとのことです。

この決定を受け、和歌山県では「現在、県では事業者選定手続きを行っているところです。提案審査の結果について、選定方法及び評価の過程並びに結果に応じた選定過程の透明性を示すために、必要な資料と合わせて公表する予定です」と発表しています。
これにより和歌山IRの応募事業者は、クレアベストグループのみとなりました。

和歌山県ホームページ内の公式発表はこちら

サンシティ日本法人社長は5月1日、誘致に意欲を見せていた

サンシティグループジャパンは2020年9月に和歌山事務所を開設、和歌山IR実現に向けたイベントなども実施していました。
2021年5月1日には、サンシティ日本法人社長の大原義勝氏が「わかやまIR推進協議会」の総会に出席。
総会の中で大原氏は、「カジノなどを利用する世界の富裕層にとって訪れたい場所は大都市圏ではなく、地方の魅力がある和歌山だからこそ誘致に自信を持っている。食べ物や自然、歴史など和歌山だから伝えられる良さがある」と和歌山IR事業への熱意を見せていましたが、その矢先での事業撤退となりました。

同協議会は、IR事業者公募に応募しているサンシティグループ、クレアベストグループの2社に総会への出席を要請していましたが、クレアベストグループ日本法人とは連絡がつかなかったようです。

撤退の理由「新型コロナにより多くの事柄が不透明」

サンシティグループジャパン代表取締役である周焯華(アルビン・チャウ)氏は、5月12日にコメントを発表。
「新型コロナウイルス感染拡大による業界への甚大な影響と、世界中の膨大な数の企業における不確実性は今後も長期にわたり続く恐れがあること、また日本のIR区域認定手続きにおいては、当初の予定よりも大幅に時間を要すると想定される中で、いまだに多くの事柄が不透明であることなど、事業者としてのリスクを鑑み、熟考の上で厳しい決断をするに至った」と、撤退の理由を語りました。

日本政府は昨年10月、IR区域整備計画の認定申請受付の締め切りを当初の2021年7月末から2022年4月28日まで延長、それに伴い和歌山県もIR実施法案に関する各スケジュールを延期していました。
残る候補事業者であるクレアベストグループが今後どのような動きを見せるかで、和歌山IR事業の動向が左右されることとなるでしょう。

和歌山IRのこれまでの経緯について詳しくはこちら

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