
カジノ法案のメリットとしてまず一番に挙げられるのは、観光客増加による経済効果です。
カジノ解禁ばかりにフォーカスが当たっていますが、そもそもカジノ法案は「カジノを誘致すること」ではなく、「外国人観光客を誘致すること」を目的としています。
以前、来日した中国人観光客による商品の購入、いわゆる「爆買い」が一時話題となりました。この爆買いによって観光客によるマナー違反といったトラブルも多く発生したものの、春節の時期には大阪ミナミの百貨店の売り上げが3~6倍に跳ね上がるなど、その経済効果は確かなものとなっています。
政府は日本の停滞している経済を活性化させるためには観光客を増やすことが大きなカギと考えており、その大きな一手としてIR(カジノを含む統合型リゾート)の誘致を推進しているというわけです。
ちなみに大和総研の試算によると、横浜・大阪・沖縄の3カ所にIR(カジノを含む統合型リゾート)を誘致したときに日本にもたらされる経済効果は、年間で2兆1千億円に上るそうです。(平成26年公表)