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2021年3月23日

ラスベガスのカジノ収容規制緩和。各ホテルでも宿泊需要回復の兆し

ラスベガスのカジノ収容規制緩和

3月15日より、アメリカネバダ州・ラスベガスのカジノ収容人数規制が50%まで緩和されました。

ラスベガスでは新型コロナウイルス拡大に伴い、2020年11月までカジノの収容人数を従来の25%まで制限。
2月15日からは35%まで緩和されており、その後1ヶ月でさらなる段階的緩和が行われた形となります。

今回収容人数の規制が緩和されるのはカジノのほか、ジムなどのフィットネス施設やアーケード、競馬場、ビリヤード場やテーマパークも含まれています。
さらに、ラスベガスで開催されるショーにおけるパフォーマー・観客間の最小距離についても規制緩和の対象となりました。

ラスベガスでは5月のカジノ完全再開を目標としており、順調なペースで規制緩和が進んでいると言えるでしょう。

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シーザーズ・エンターテインメント 週7日営業を再開

3月15日からの規制緩和に伴い、各カジノホテルの営業状況にも変化が出始めています。
アメリカの大手カジノホテルチェーン「シーザーズ・エンターテインメイント」は、ラスベガスの「プラネット・ハリウッド・リゾート&カジノ」と「ザ・リンクホテル・エクスペリエンス」の平日営業再開を発表しました。

両ホテルでは新型コロナウイルスの影響により、一時期営業を停止。
2020年10月に営業を再開しましたが、これまで週末木曜日~日曜日のみの営業を行っていました。
今回の規制緩和や宿泊需要の増加によって、プラネットハリウッドでは3月15日から、リンクホテルでは3月22日より週7日営業に変更となっています。
なおカジノフロアに関しては、2020年の営業再開時より年中無休の24時間営業を続けている状況です。

シーザーズ・エンターテインメントのラスベガス施設会長であるショーン・マクバーニー氏は、「カジノ収容人数の規制緩和により、ラスベガスでは予想を超えた宿泊需要の増加が見込まれる」と期待を寄せています。

ギャンブル市場回復により宿泊料金高騰中

ショーン・マクバーニー氏のコメント通り、ラスベガスのギャンブル市場やカジノホテル需要は順調に回復してきています。
特に規制緩和後の週末は、予約数の増加に伴いホテルの宿泊料金が高騰。
新型コロナウイルスの症例数減少や、3月開催のバスケットボール・トーナメント「マーチ・マッドネス」への期待が要因となっていると見られます。

マーチ・マッドネスでは例年、トーナメントにおける勝敗の賭けが行われています。
2020年はトーナメントの中止により多くのスポーツベット・ファンを落胆させましたが、2021年の復活開催により、宿泊予約数が大幅に増加しています。

IR開発を行う世界的企業「MGMリゾーツ・インターナショナル」の広報担当者も、「今後数週間から数か月の間に宿泊予約が伸び続けるだろう」とコメント。
ラスベガスが目標とする5月のカジノ完全再開に向け、順調にギャンブル市場の需要が回復していくことが期待されます。

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